Teemaについて
このブログで紹介していくのは、Teemaシリーズのマグカップ(0.3L)。
Teema(ティーマ)とは、現在iittala(イッタラ)から販売されている、磁器製のテーブルウェアシリーズのことを指します。
マグ、ボウル、プレートなど、サイズ違い・色違いで幅広く展開。
シンプルで丈夫、使い勝手の良さから、約30年以上わたり愛されるロングセラー商品です。
なお、ティーマの前身はKilta(キルタ):1953-1975と呼ばれ、Kaj Frank(カイ・フランク)によってデザインされました。
両者の外観に大きな違いはありませんが、ティーマが磁器製であるのに対し、キルタは陶器製です。
キルタは、電子レンジに入れないで!
マグのサイズ・形は?
非常にシンプルな形をしています。
サイズは、およそ口径:110×高さ:80mm。
容量については、商品名に0.3Lとありますが、実際に入るのは0.26L。
日本の公式サイト商品説明には、容量約300mlと書かれています。フィンランドの公式サイトには、そのような説明はありません。
両国のお国柄が現れていますね~!
この差異についてFiskarsグループのプロダクトマネージャーは、以下のように説明しています。
(アラビアとイッタラのブランドは、現在Fiskars傘下にあります。)
「0.3Lとキリがいい方が、消費者にとってわかりやすい。」
Katja,Solla. Miksi Teema-mukien vetoisuus ilmoitetaan harhaanjohtavasti?. 2013. Yle
「ベーキングの計量カップとして、マグが利用されることを想定していない。」
フィンランドのレシピの多くは、デシリットル表記です。
そのため、「ティーマのマグカップを3dLとして計量したのに合わない…」というフィンランド人がいたのではないでしょうか。
マグの価格は?
iittala公式サイトにおける販売価格(税込)は、以下のとおり。(2021年2月現在)
定番マグ
日本では3080円、フィンランドでは15.90ユーロ。
ムーミンマグ(キャラクター)
日本では3300円、フィンランドでは19.90ユーロ。
ムーミンマグ(シーズン)
日本では4400円、フィンランドでは24.90ユーロ。
フィンランドのスーパーマーケットでは、ティーマのマグが安く買えます。
たとえば、大型スーパーマーケットPRISMAで、ムーミンマグ(シーズン)は17.95ユーロ。
夏と冬のムーミンマグは、たいてい、食品と一緒に購入していました。
セールになると、公式のほうが安い場合もあります。
マグの魅力
Teemaマグの魅力は、シンプルなマグをベースとして、たくさんの色や柄があること。
定番カラー、ムーミンマグ、限定マグ、企業・団体別注マグなど、その種類は数えきれません。
きっとお気に入りの色柄、マグ同士の組み合わせが見つかります。
定番カラーであっても、廃盤になった途端に入手しづらくなります。
気になるカラーは、お早めに。
そして、なんといっても丈夫。
私の経験上、1mほどの高さからフローリングに落とした時も、全く割れませんでした。
さらに、つい集めてしまっても重ねて収納できます。
(といいつつ、3個以上重ねるのはあまりお勧めはしませんが。)
使えば使うほど、ティーママグはあなたの日常、さらには身体の一部となること間違いなし。
マグを持ち上げる力の入れ方、口元まで運び手首を返す角度…
飲み物を飲むための動作すべてが、ティーママグのために最適化されていきます。
私は、ティーマではないマグでコーヒーを飲もうとすると、違和感を感じてしまうくらいです。
デザイナーであるカイ・フランクが述べたとおりの未来が、今ここにあるというわけですね。
「繰り返し製造されるデザイン(日用品)は、人々を疲れさせるものであってはならない。重要なのは何十年も長きにわたり、暮らしの中に自然に存在し、使い続けられることです。」Kaj Frank. 1961
出典:小西亜希子. 『カイ・フランクへの旅-フィンランド良心の軌跡をめぐる』. 2017. 株式会社グラフィック社
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